なぜ体に水が必要なのか?
◯体内水は、絶えず身体を駆け巡りながら循環している
私たちの体の約6割は水分であり、筋肉は約80%、皮膚は約70%、骨でさえ約30%が水分です。
この水分は主に口から食物や飲料として体内に入り胃腸で吸収され、血管を通って血液として全身を巡り体の各部位に分配されます。
このように体内に分配された水分を“体内水”といいます。
体内水のうち、その3分の2は細胞の中に存在する細胞内液です。
残りの3分の1は血液の中、リンパ管の中、組織の隙間などに取り込まれて体のさまざまな働きを助けます。
全ての体内水は血管やリンパ管、細胞膜などに遮られて他の器官には移動しないように思えるのですが、特定の場所に留まっているわけではなく各部位から常に移動して絶えず体内を駆け巡りながら循環しています。
そのように全身を循環しながら細胞や臓器に栄養を届け老廃物を回収します。その老廃物とともに静脈へ戻り血流にのって腎臓へと届けられそのほとんどが尿として排出されるのです。
◯身体の不調の主な原因は水分不足
この体内水の循環がうまくいかなくなると血液やリンパの流れが滞ったり、体温の調整や細胞に含まれる水分量などが乱れて私たちの体はたちまち不調をきたしてしまいます。
体の不調の多くは、体内水の循環バランスが崩れることから起きます。
◯体内水の滞り
体内水の循環バランスが崩れる原因は「滞り」です。
これは水のめぐりが悪くなり、老廃物がスムーズに排出されていない状態をいいます。
体内水が滞っている場所では「むくみ」が起こり不調が現れます。
例えば筋肉がむくむと体のだるさや手足のこわばり、肩凝りや腰痛が発生することもあります。
体内水の不足や滞りを放っておくとドンドン悪化し、長期に渡る不調や深刻な病気を引き起こす可能性があります。そのためそうなる前に早めにその兆候に気付いて体内水のバランスを整える必要があります。
◯1日に必要な水の量
自身の体重×30ml=??
が必要となります。
上記の式を参考にしてみてください。
また、「お茶やコーヒーでもいいですか?」と質問を受けるのですが、お茶やコーヒーはカフェインが入っているので利尿作用が強く体から水分が出る量が多くなってしまいます。アルコールも同様です。お水を飲むことで色んな不調が減ったと言ってくださる方がたくさんいらっしゃいます。
あなたもこれから、お水を飲む習慣を作ってみて下さい。